今年で42回目となる、歴史を持つ「ししどて学級」が今年もスタートしました。
85名の元気な笑顔が少年自然の家に集まりました。
「ししどて」とは、「猪土手」と書き、昔、少年自然の家の周辺で猪の被害に悩まされた地域住民が、苦労して築いた猪狩りのための堤や柵のことを指します。
この地域の人々の暮らしと生命を守ってきた「ししどて」を象徴として、
・歴史や自然を大切に守る
・何事にも積極的に取り組む
・仲間のために思いやりの心を持つ
という3つを目標にかかげる活動が、「ししどて学級」です。
富士市内の小学4~6年生が対象で、異なる学校の子ども同士が同じ班になり、全5回の宿泊体験を経て、新たな仲間をつくっていきます。8ー9名程度の10班編成とし、各班には主に富士市内の小学校の現役教員に担当講師として協力いただき、少年自然の家所員が全体コーディネートを行っています。
第1回目・初日の今日は、はじめましての顔ぶれでやや緊張が見られる中、所員のメイとジミーの進行でアイスブレイクゲームが行われ、様々なゲームを通じてあっという間に体育館には笑顔と歓声が響きました。
続いて、班の仲間の顔を名前を覚えるゲームを行い、がんばって全員の名前と先生の名前を覚えました。
そして班長には担任の先生から班長を表すゼッケンが授与され、これから5回のししどて学級の期間中、つけてもらうことになります。
後半は恒例のジェスチャーゲームと人間知恵の輪で、班のメンバーのチームワークがさらに高まりました。
午後からは、富士自然観察の会の皆さんの協力の下、今しか見られない生き物や植物をじっくり観察しました。ある班は、アオキの葉っぱで文字通り「葉書」の名刺を書いて交換したり、オオバコの茎を引っ張り合う「オオバコ相撲」を楽しみました。
夕食後班ごとに、これからの班の目標や個人の目標を模造紙に書き出し、半年間・5回にわたるスタートを無事にきることができました。
明日は天気が心配ですが、予定通りアドベンチャーラリーができるといいなぁ。