10月9日(日)、第三回ししどて学級、二日目が始まりました。
朝5時起床。早いです。
起きたら歯を磨き顔を洗い、身支度をします。
まだ薄暗い時間の起床でしたが、みんな手際よく身支度を整えていました。
それが終ると今日の登山に持っていく「小さい荷物」と、それ以外のバスに置いていく「大きい荷物」を再度確認し、どちらも研修室に持っていきます。
それら朝の準備が終ると、6:00、朝ご飯です。
外はあいにくの荒天で、「今日行ける?」という声も聞こえてきます。
丸火は富士山の山腹に位置することもあり局所的に天気が崩れることが多いのですが、それにしても、確かに出発が危ぶまれるくらいの降りでした。
ただ、丸火の天気が変わりやすいのと同様、富士山五合目の天気も変わりやすく、下は降っていても上は雲の層を抜けて晴れていて、雲海を眼下に眺めながら気持ちのいい登山ができる、ということもあります。
天気が回復することを期待して、7:15、少年自然の家を出発します。
9:00、富士山五合目に到着しました。
写真は到着時の富士山五合目駐車場の様子です。
この日は雲の層が厚く、五合目も荒天でした。
情勢を見極める間、トイレに行きたい子だけ五合目山小屋に誘導しましたが、吹きつける風と雨で駐車場から山小屋に行くだけでやっとの状態です。
でもみんな元気。やる気満々です。
その意気が通じたのか、天候は徐々に回復に向かいます。
はるか上空の雲はまだかかっていますが、五合目付近に嵐をもたらしていた雲は散り、空が開けていきます。
五合目より上の様子を下見した部隊からもゴー・サインがおりました。
ただ風は依然として強く、風よけのため樹林帯を通り宝永第二火口縁へと向かうルートに変更になりました。
9:30、富士宮口五合目を宝永第二火口縁へと向けて出発しました。
樹林帯を抜け、10:30、宝永第二火口縁に到着します。
そこからは、晴れていれば登るはずだった宝永山頂が見えます。
これです。
あの岩肌のてっぺんが宝永山頂です。
「行きたかったなあ」という声も聞こえます。
そうだよね。
宝永山頂を見るというのも感慨深いですが、確かに、登りたいです。
ただやはり風が強く、今日はここで断念。
再び樹林帯を通り、バスまで引き返します。
帰り道、空が開け、にわかに光が差し始めました。
「おお」という声と共に隊列が止まります。
雲の下に富士山の山腹と愛鷹山、それを越えて遠く海も見えます。
宝永山に登ることはできませんでしたが、雲の切れ間から差し込む光で輝く雲海というのも、荒天が明けたこういう瞬間にしか見れません。
富士山はいろいろな表情をもっています。
雨の切れ間に現れる雄大な雲海というのも、富士山が見せてくれる「いい表情」のひとつではないかな、と思います。
駐車場にさしかかった時、もう一度隊列が止まりました。
シカです。
駐車スペースに挟まれた草の生えた地帯に、親子連れのシカがいました。
人に対して警戒心がないのか、こちらが見ていても気にすることなく草を食べています。
厳しい冬に備えて、「食い溜め」のシーズンのようです。
登山の後は御殿場の「樹空の森」に行き、そこでお昼を食べシアターを見て、解散式となりました。
みな緊張がほどけたせいか、帰りのバスの車内では大騒ぎでした。
まだまだ元気がありあまっているようではありましたが、それでもかなり疲れてもいるはずです。
しっかりと、休んでください。
しっかりと休んだらまた次回、第四回のししどて学級で元気な顔を見れることを期待しています。
(田中)
*追伸として第3回ししどて学級の写真販売について告知をさせていただきます。
「アロマカラー静岡」から購入できる写真について、今回(第3回ししどて学級)分は次回(第4回ししどて学級)分と一緒に平成28年11月18日~平成28年12月4日の期間https://phst.jp/omoide-hokanko/に公開されます。ご承知おきください。に