冬の家族自然のつどいがありました。

去る2017年2月5日、毎年恒例の沢のぼりイベント、『冬の家族自然のつどい』が開催されました。

写真は沢のぼりコース起点『二段岩』での一枚です。

期待と不安の入り混じった表情。

この写真のちょうど背後に写っているのが『二段岩』。

侵入を拒むかのように急勾配でそそり立っていますが、みんな、のぼれるかな?

――と、沢のぼりの様子をお伝えするその前に、『冬の家族自然のつどい』のプログラムを改めてご紹介したいと思います。

当日は、以下のような日程で進みました。

9:00  受付

9:15  開講式

9:30  第二営火場で『富士山体操』と『みんなおに』

10:00  第二営火場前でコケ発見ゲーム

10:30  二段岩到着、沢のぼり開始

12:00  七色石橋到着、少年自然の家でお昼ご飯

12:45  閉講式

13:00  解散

今回のイベントの狙いは「沢のぼりと植物等の観察を通じて自然に親しんでもらうと共に家族の絆を強める」、というものだったので、参加者の方に冬の丸火の自然を楽しみながら知ってもらおうと例年にはなかった『コケ発見ゲーム』(通称『コケモンGO』)をプログラムに組み込みました。

参加者の方にはこちらで作成した小さなコケ図鑑をお配りしました。

お配りしたコケ図鑑には最初、写真が載っているだけでコケの名前が書いていません。

また写っている生物のなかには、「コケ」という名前がついてはいても実際は「コケ」ではないものや、「コケ」に見えるけれど「コケ」ではないものが含まれています。

参加者のみなさまには名前の分からない生物の名前をイメージや直観だけで書いてもらい、本当のコケと実はコケではないものを当てるというゲームをしてもらっています。

開講式が終ると第二営火場で『富士山体操』をし、『みんなおに』をしました。

『みんなおに』とはその名のとおり全員が「鬼」で、かつ、「逃げる側」でもある、というルールのゲームで、みんなで追いかけかつ逃げ回るというカオスな状況になる、緊張感あふれる遊びです。

大人も、子供も、所員も、みんな逃げながら追いかけています。

かなり体力を使う遊びで、準備運動にはもってこいです。

みなさま緊張はほぐれましたでしょうか?

「もっとやりたい」という声もありましたが、ここで体力を使い果たすと沢にのぼれないので、今日のところは先に進みます。

『みんなおに』だけでイベントをしてもいいくらいの盛り上がりを見せたゲームでした。

『みんなおに』のあとは『コケモンGO』です。

実は、『みんなおに』をした第二営火場の前にはさまざまな種類のコケ類とシダ類と地衣類が生えています。

そのなかから、図鑑に載っている生物を探してもらいました。

「見つけたよー!」と言ってもらうと、シールを貼りに行きます。

いくつ見つけられたかな?

身近にある豊かな自然を感じてもらえたなら幸いです。

さて、次はいよいよ本日のメイン・イベント沢のぼり。

みんながんばってのぼります!

いい笑顔!

断崖の、スリルのある場所もありますが、みんなで協力しながら進んでいきます。

また沢には登るのに苦労するような難所だけではなく、ジャングルのような場所や溶岩の流れがきれいな場所など、さまざまな特徴のある場所があり、進んで行くと沢はそのつど別の表情を見せてくれます。

こうした沢の表情豊かな魅力も味わっていただけたかな、と思います。

沢を登りきったあとは少年自然の家まで戻り、お昼の豚汁を食べました。

おいしい笑顔!

今日は丸火自然公園を楽しんで学んでくれたかな?

またぜひ遊びに来てください。

改めまして、参加していただいたみなさま、ありがとうございました!

(田中)