丸火で防災キャンプ


「丸火で防災キャンプ」が始まりました!

季節の変わり目、あいにくの寒い雨でしたが、1歳~熟年層まで家族9組26人が集いました。

「前向きな気持ちでチェレンジ!」をコンセプトに小さい子がいる家族でも参加できるように無理はせず、体験を通しての気づきを大切にしていくことを全員で確認しました。

 

 

まずはお互い自己紹介し、名前を覚えるゲームで仲良くなります。

続いてウォーリーによるロープワーク教室。

練習用ロープを用いて、結び方を練習し、救助の際に自分の体を結びつける「もやい結び」や洗濯物を干す際にピンとロープが張れるように「自在結び」を実践。

習得した結び方は、家に帰っても忘れないように木のパネルにそれぞれの結び方の飾り紐を貼りつけました。

次はジミーによる足湯。

先月九州北部豪雨災害のボランティア活動で教わったことをグループで実施しました。

足湯につかり手をさすってもらうと温かさに満ち溢れ、話も弾んできます。

お風呂が厳しい環境だった場合は足湯だけでも気持ちいいですし、衛生的になります。

被災者と支援者の役割を演じながら、イメージを膨らませました。

夕食は食堂での配給食。

水が貴重という設定で、おかずをのせる平皿とご飯のお椀にはサランラップをつけて洗い物をしなくてもいいようにしました。配膳もボランティアを募り、素早くみんなに食事を提供できました。いただきます!

いよいよ体育館で宿泊体験!

まずはトイレ。防災のスペシャリストである三橋さん(アイパックスイケタニ株式会社)に人間工学に基づいた転倒しない椅子を便座にしたテント付きの簡易トイレ及び、様々な状況での防災グッズの説明をしてもらいました。

下水道が復旧してない時はトイレにバケツで水も流せません。

今晩は施設のトイレを利用しますが、希望する人はフジコミュニティエフエム放送販売の「断水トイレ」のシートを便座に敷いてチャレンジしてもOKです!

 

次はいよいよ寝床づくり。

富士市防災危機管理課からお借りした間仕切り段ボール、スーパーからもらった段ボール、銀マット、毛布、また開放的だと寒くなるのでテントも用いてそれぞれ好きな場所に寝るスペースを作ります。

子どもたちはハサミとマジックを使って、段ボールハウスづくりに挑戦!

思い思いの秘密基地が完成しました。

 

今回は特別お風呂にも入って、21時におやすみなさい。

体育館は床で振動が伝わります。トイレ移動の際、お互いを察して気を配りながら行動を心がけました。

 

 

朝6時に起床、おはようございます!!

日常とは異なり、なかなか寝付けなかったり、不安な気持ちを持ちましたが、みんなで一緒に泊まったという共通体験による達成感と連帯感がそれぞれに見受けられました。

津軽弁によるラジオ体操でウォーミングアップをし、朝ごはん前に荷物の移動と体育館、お風呂、トイレの掃除を分担して行いました。

 

朝ごはんは火起こしを師匠に習って、飯ごう炊飯と豚汁作り。

ご飯を焦がさず、みんな上手にできました。温かい豚汁が体にしみわたりました…

 

片付けの後は大人と子どもに分かれて活動。

 

子どもは野遊び。

被災地で子供と遊べることは重要なボランティアプログラムです。

東日本の震災の際は、避難所で子どもたちと遊んでいる間に大人は罹災証明など行政手続きをした経験がありました。あいにくの天気で外では遊べませんでしたが室内でメイちゃんとたなやんと子どもたちで遊びまくりまくりました!

 

大人はジミーとワークショップ。

避難所運営ゲーム(HUG)の紹介し、実際に避難所の割当や生活について考えました。1泊の体育館の経験は避難所生活の長期化は厳しいことであるという結論に至りました。

また、2015年関東・東北豪雨による水害による災害支援活動のDVDを鑑賞し、長期に渡って避難生活している方の大変さ、困りごとは何があるのか&その解決策としてどの様な機関に相談すればよいのか、災害ボランティアという社会運動について共有をしました。

 

最後のプログラムはお楽しみのピザづくり。

ナナさんから生地の作り方、熾火(おきび)の準備を教わって、調理開始!

朝ごはんを作った経験からみんな効率的に活動します。

ピザ生地に具をのせてアルミホイルで包み、カマドでアルミホイルの上側に炭火をのせていきます。ときどき中を確認しながら、美味しいピザを完成させました!!

 

お別れの挨拶では、家族ごとに今回の経験を述べていただきました。

体験からの気づくことは大きく、ニュースの被災地の避難所の様子がとても厳しいものであることが実感でき、この経験を発信していく意義を確認しました。

 

個人的な意見ですが、今回キャンプを実施して日常の衣食住のあたり前にとっても感謝した気持ちになりました。日頃からの備え、特に人とのつながりを大切にしていきたいと切に感じました。

来年もぜひ実施したいと考えていますので、興味のある方はぜひご連絡ください。

 

<担当:津田和英(ジミー)>