「丸火で防災キャンプ」が終了しました!
季節の変わり目、あいにくの寒い雨でしたが、年少さん~防災に関心のある大人の方24名が参加しました。
「前向きな気持ちでチェレンジ!」をコンセプトに小さい子がいる家族でも参加できるように無理はせず、
体験を通しての気づきを大切にしていくことを全員で確認しました。

はじめの会では、どんな想いをもって参加したのか発表しました。
「子どもがいるなかでの避難所生活のイメージをつけたい」
「子ども会で役員をしていて、今度防災合宿を行うため、丸火のキャンプで知識を得たい」
「防災知識を身につけることで、いざというときに、人の役に立ちたい」など、それぞれの想いを伝えあいました。
そのあとは、体と心をほぐすゲーム「いもむしじゃんけん」や「バケツリレー」などをしました。
防災用のバケツで水を運んで、青いバケツの中に入れていきます。
ひよこちゃんボールを助けてあげます!
最後水があふれてボールを救出した時には「やったぁぁぁ!」と歓声が上がりました。

次は所員のジミーによる足湯。
豪雨災害のボランティア活動で教わったことをグループで実施しました。
足湯につかり手をさすってもらうとポカポカ身体があたたまり、会話も弾んできます。
お風呂が厳しい環境だった場合は足湯だけでも気持ちいいですし、衛生的になります。
「お湯加減はどうですか?」
「とっても気持ちいい~、ありがとう!」
声をかけあって被災者と支援者の役割を演じながら、イメージを膨らませました。
夕食は食堂での配給食。
水はとても貴重なので、
おかずをのせる平皿とご飯のお椀にはラップをつけて洗い物をしなくてもいいようにしました。
配膳もボランティアを募り、素早くみんなに食事を提供できました。
あらあらとってもいい笑顔!^^*いただきます!
次はいよいよ寝床づくり。
富士市防災危機管理課からお借りした間仕切り段ボール、スーパーからもらった段ボール、銀マット、毛布、また開放的だと寒くなるのでテントもつかい、それぞれ好きな場所に寝るスペースを作ります。
子どもたちはハサミとマジックを使って、段ボールハウスづくりに挑戦!
今回は段ボールをぜいたくに使って、煙突のあるおうちや、一人用の移動できるミノムシ型のおうち、
表札をつけたり、入口のドアを作ったり..
大人が「おおー!!すっごいのができたね!」と感心するおうちがたくさんでした♪
転倒しない椅子を便座にしたテント付きの簡易トイレや、段ボールベッドをみなさんに体感していただきました。
「この段ボールベッドすごい!すごく寝やすいし安定感がある!どんなつくりになっているの?!」と大人も子どもも興味津々の様子でした。

次は、今年初の試み「キャンドルファイヤー」をしました。さっきまで明るかった体育館が、夜の顔へと変身!
ゲームを行って思い切り楽しんだ後は、所員による朗読劇「稲村の火」をはじめて披露しました。
稲村の火は、昭和12年~22年に国語教材として掲載された、和歌山県を舞台にした防災の物語です。
わーきゃーはしゃいでいた子どもたちも、この時は静かにじっくりお話の世界へはいっていきました。
そのあとは、お風呂に入り21時30分には消灯。
体育館での宿泊は、普段より抜き足差し足忍び足..お互いのことを思いやりながら眠りにつきました。
食堂では、大人の防災トークの場を設けて、少しの時間でしたが情報交換をおこないました。
朝6時に起床、おはようございます!!
日常とは異なり、なかなか寝付けなかったり、不安な気持ちを持ちましたが、みんなで体育館で眠ることができたという達成感と一体感が生まれた様子です。
ラジオ体操でウォーミングアップをし、朝ごはん前に荷物の移動と体育館、お風呂、トイレの掃除を分担して行いました。
そのあとは、所員の師匠、ナナ、こばさん指導の下「ピザ作り」「火おこし教室」です。
昨日までは全く知らなかった、子ども同士、大人同士、大人と子ども同士が声をかけあって遊んだり、
作業を進めたり、大きな家族のようになっていくのを感じます。一緒に何かをするってすごいです。
今回のピザ作りは、直火焼きだけでなく、ドラム缶と石窯を使いました。
特に石窯は、組み立て、解体が簡単にできる特性石窯で、所員のこばさん考案です♪
次は自由選択プログラム。
①マシュマロ焼き、自然遊び
②小刀とミニかんなで竹箸作り
③ロープワーク
どの活動にもすぐに熱中できるみなさんの姿がとても印象的でした。
このマシュマロは特注サイズ!
「このマシュマロ!でかい!!」とみんなで大興奮でした。
※こどもの手のひらをおっきく広げたくらいあります。

次は、豚汁とハイゼックスを使ったご飯作りを行いました。
ハイゼックスは、大量のお水を使わずに、
小分けの袋に米と水を入れて空気を抜き一気に炊くことができるのでエコで衛生的です。
炊き上がると空気が抜けて、真空パックのようになり、長持ちします。
豚汁は火をおこす子どもたちと、野菜を切ったりする大人たちで分担してつくりました。

できあがったグループから「いただきます!」
おいしくいただいた後は、お片付けの時間。
所員のでわちゃんとこばさんがかまどを片付けていると、「俺もほうきでゴミを片付けたい!」と小さな子どもたちが積極的にお手伝いしてくれました!灰捨て場まで何度も往復してみんなできれいにできましたね♪ありがとう!

おわりの会では、みんなで二日間どうだったか発表していただきました。
「実際に体育館に寝てみると、すごく周りの振動を感じるんだなあと思いました!」
「一度も起きることなく眠れて、うちの家族強いかも!と自信になりました」
「参加してみて、なんだか、自分にできることが少しだけわかってきたように思います」
「来年も参加します!!」などひとつひとつが実体験のこもった素直な感想でした。
全国各地で、災害が起こっている中での「丸火で防災キャンプ」
ご参加いただき、ありがとうございました!
来年も開催予定ですので、ぜひご参加ください。
<<担当:土屋(でわちゃん)>>