令和元年度第5回ししどて学級

今年度最後のししどて学級。

 

開講式であつまったのはびっくりの約30名!

例年12月は第一週目に地域防災訓練があり、

2週目の土日は地域のお祭りや学校行事のマラソン大会と

重なり、今日は午後から続々と集う予定です。

 

午前中のフォトラリー&宇宙クイズは複数班合同で行い、

それぞれいつもの枠を超えての仲間づくりができました。

4か所にあった宇宙クイズ(3択)は雑学で難解だったようで

全問正解のグループはありませんでした。

 

午後はお正月に備えての輪飾り作り。

毎年お世話になっている農家さんからもち米用の藁をいただき、

所員指導の下で子供達それぞれが数本の藁をねじって作成しました。

今年はユーチューブの映像も全体で参照したので、

理解度が高かったです。

 

15時からはクリスマスツリーに飾るためのカード作り。

カラフルな靴下の用紙に自分たちの将来の夢について

書いてもらいました。願いよとどけ!!

 

その後はいよいよ初めての試みとなる

「ししどて遺跡探険」

少年自然の家から旧常葉大学野球グランド付近まで

約20分のウォーキング。途中里いも畑には現代のししどてと

なっている電気柵がありました。昔も今も畑を守るのは

同じですね。その後、林の中に入り、昭和の時代と思われる

石垣沿いに歩いていき、お目当ての小高い丘に到着!

ししどてです。

 

班ごとに集合写真を撮り、その後付近にあった台風19号で

倒木したヒノキの根っこ部分を観察。普段なかなか見られない

ものとともに、地面の中には大小さまざまな溶岩が積まれている

ように見えます。これが江戸時代の地面なのでしょう。

木には迷惑でしたが、台風のおかげで地面の下の様子がわかりました。

 

夕べの集い後は夕食。

このころになるとほぼほぼ途中からの参加者も揃い、

班ごとにわいわいテーブルを囲みます。

ししどて最後の夕食は特別にジュースとデザートがあります。

クリスマスツリーと共においしくいただきました。

 

夜は天体モード。

ナナさんからの星についての説明があり、講師の先生たちによる

星座(神話)の劇が展開!その熱演ぶりに会場は大盛り上がり。

その後屋上に行きましたが、今日は残念ながら曇天だったため、

夜景観察となりました。それでも富士川の観覧車や富士の街の

夜景はとてもきれいで心に残りました。

 

翌朝5時半からは展開観測リベンジ。

雲はなく快晴(ただとても寒い!)。

でも希望者が集って、太陽が出る前に輝く水星(惑星)や

北斗七星を見ることができました。

 

今日でいろいろのことが最後になります。

清掃はいつもより10分長くなり大掃除。

雑巾を絞ってサッシや棚など隅々まで施設に感謝して

掃除ができました。

 

朝食後はかぐや姫ミュージアムの学芸員である杉本先生による

ししどてのレクチャー。

古文書がすらすら読める杉本先生から江戸時代は「文書の時代」ということで

現代社会に通じる社会の仕組みのはじまりであることを教わり、

その文書のやりとりから昔の富士のお殿様とのやりとりの中で

でてくる獣害対策としての「ししどて」の歴史を教わりました。

昨日見に行った遺跡の背景が一気に広がりました!!

 

杉本先生にお礼をした後は2つに分かれて、「餅つき」と

最後となる「私たちの木」を入れ替えで活動。

3つの臼に元気な子供達の声が響くとともに、通年でモニタリングしてきた樹を

みんなで観察し、落ち葉の工作も作成しました。

 

おもちを食べたい気持ちを我慢して、昼前にもう一つ「第5回の感想文」。

もう次回はなく、昼食後は眠くなるので、今書きます!

今回の活動を書いたり、1年間を総括して書いたりと様々です。

第5回の作文が文集に選択された場合は保護者からのメッセージは

ありませんので、ご承諾ください。

 

さぁ、いよいよお餅です!

今回は雑煮にして一人大きな丸い餅を2個いただきました。

つきたてのお餅はとても美味しく、またお雑煮のダシが

ハーモニーを奏でていて、みんなよく食べてくれました。

ごちそう様の際は今回の特別食も含めて通年でお世話になった

食堂スタッフの方々に出てきてもらい、感謝の言葉を伝えました。

 

最後の食堂清掃をした後には1年間のふりかえり。

ビーイングは班(みんな)の1年間の軌跡です。

用紙の空白が無くなるぐらいそれぞれに思いが詰まったものが

できました。

 

お別れとなる修了式と閉校式。

1班班長が代表で所長から渡され、修了証が各班講師の先生から

ともに過ごしてきた班員に渡されます。

班長さんからビブスと班旗の返納があり、各先生の言葉。

またどこかで会えるといいですね。

 

1年間ありがとうございました。

今回のししどて学級は台風のため第3回が無くなるという

ハプニングもありましたが、月日が経てばそれも思い出になる

代(44期)のししどて学級生になるかもしれませんね。

 

また皆さんと会えることを楽しみにしていますし、よかったら

また来年リピーターとして他の参加者を支えてあげられる人材と

なって、できなかった宝永山に登ってみましょう!

 

保護者の皆さまにも大変お世話になりました。

重ね重ね感謝申し上げます。

これからもまた少年自然の家の活動にご理解いただき、

支えていただければ幸いです。

 

〈〈担当:津田和英(ジミー)〉〉