2月1日~2日、富士市内の小学4年生~6年生を対象とした1泊2日の星座教室を開催しました。
例年1月第4週の土日で行いますが、今年は一週間遅らせたことが功を奏し、天気に恵まれました。
月がほぼ半月で、望遠鏡でクレーターを観察することができました。
写真は星空案内のボランティアとして参加して下さった辻村さん撮影の当日の月です。
天文マニアの間では、2月1日の月のクレーターはXに見える箇所が話題となっていましたので、狙って撮影して下さいました!
初日は、アキレスケンタウルス体操で体を温めることからはじめたアイスブレイクで友達を作り、
星座盤づくり、星座学習を行いました。
星座学習の中では、先生方による星座劇も組み入れ、より星座に親しみを持てるように演出しました。
夜は屋上にて、星空観察を行いました。望遠鏡や双眼鏡を使っての観察の他、
銀マットを敷いて寝っころがって夜空を観望しました。
月のクレーター、オリオン大星雲、金星の満ち欠けを望遠鏡で、すばる(プレアデス星団)を双眼鏡で観察し、
肉眼との見え方の違いに皆、感動していました。
1等星を結んでできる「冬のダイアモンド」もはっきり確認できて、天体についてより詳しくなりました。
2日目は、「冬の一等星めぐり宇宙旅行INまるび」と題したアドベンチャーラリーを
丸火自然公園内で行いました。
スタートゴールは地球【少年自然の家】。マップを見ながら、一等星を巡ってくる活動です。一等星の各ポイントには、前日の星座学習で学んだ内容がクイズとして設置してあります。
一日中班で行動するので、昨日からの様子でちょっとまとまりが心配だったので、
朝のつどいで、班対抗のフラフープを使った「宇宙遊泳」を行ったところ、
全班協力体制が望めました。
・・・とその前に、朝も早く起きて、希望者は屋上で、天体観察を行いました。
ただ、全体的に雲に覆われていました。そんな天候の中、
消えない流れ星(人工衛星)を発見したり、春の星座を観察しました。
北斗七星からのうしかい座のアークトゥールス、おとめ座のスピカを結ぶ春の大曲線やしし座のレグレス、さそり座のアンタレス、木星などが、雲の切れ目から少し顔をのぞかせてくれました。
朝食を食べたあと、流星体験【芝すべり】で行う段ボールそりづくりを行ってから、
「宇宙旅行」へ出発しました。
途中、ブラックホール体験【ありじごく遊具】や、宇宙デブリ回収【落ち葉プールでの宝探し】などのミッションを体験しながら、クイズに答えて帰ってきます。
帰ってきた班から太陽観察を行いました。今日の太陽は黒点は0個でしたが、
特殊フィルムを使った双眼鏡や、反射板に写し取った太陽の様子を観察して、
太陽は丸い事と、移動の速さ(地球の自転の速さ)を感じとることができました。
昼食後は、自作星座盤でクロスワードに答えながら、星座盤の使い方をマスターしました。太陽学習も行いました。身近な天体だけに、熱心に話しを聞くことができました。
閉講式では、二日間の感想を数名の参加者に発表してもらいましたが、
皆、天体にどっぷりつかった二日間で、知識も増えとても充実していたと感想を述べてくれました。
お世話になった先生方からの一言も、皆の胸に響いたようです。
インフルエンザが心配される中、元気に楽しく活動できた二日間でした。
<<担当:狩野(ナナ)>>