晩秋のすっきり晴れた気持ちのいい丸火で「ししどて学級」最終回、開催できました。
最終回のテーマは、お正月準備ということで、和飾りづくりやお餅つきがメインの活動です。
一日目の午前中は、丸火での思い出づくりということで、フォトオリエンテーリングを行いました。
フォト地図をたよりに丸火の森を班別で歩きました。
前回のオリエンテーリング大会で迷ったり、悩んだりした道を
思い出しながら、どの班も会話が弾んでいました。
お弁当を食べた後は、輪飾りづくりです。
はじめに所員の師匠の、お正月準備についてのお話しを聞き、
お飾りや鏡餅の意味を学んでから、各自、それぞれ藁をよじって作りました。
はじめは難しかったけど、慣れてくると楽しくなってきて、ひとつだけでなく
いくつも作っている姿も見られました。
和飾りづくりの後は、「ししどて学級」の由来でもある、
「ししどて」跡と思われる場所を実際に見にいきました。
いのしし被害から村を守るため、昔の人たちが知恵を絞って石を積んで
作った土手です。その姿を見ると、今のように機械があるわけではないので、
どのように作ったのか、その大変さと生活の知恵の偉大さを感じさせてくれます。
夜は、キャンプファイヤーを行いました。
人間が他の動物よりも進化を遂げたのは、火を利用することを学んだからです。
その人間の原点でもある火を囲むことは、心底何かを感じさせてくれます。
火を囲みながら、研修生の大学生達の進行で、仲間づくりゲームも楽しみました。
空を見上げるときらめく星たちが!!
講師の藤澤先生の星空解説を聞きながら、夜空を満喫しました。
少年自然の家に戻ってからは、星空案内人でもある所員のナナの話しを聞いてから、
屋上にあがり、望遠鏡や双眼鏡を使って、天体を観察し、
肉眼との見え方の違いを感じとりました。
何億光年も離れたところには、私たちの目では見ることのできない世界が広がっています。
そんな自然の雄大さを感じとってくれるといいなあ・・・
雲がかかってきてしまいましたが、富士市の夜景を見ました。
所員のこばさんの夜景解説を聞きながら、自分の家の近くの建物を発見して
興奮している姿は、微笑ましかったです。
二日目は、朝早く起きて、希望者対象の、星空観察を屋上で行いました。
希望者とうたったのですが、ほとんどの子が参加してくれました。
あいにく雲がかかっていて、春の星座が見えたり見えなかったり・・・
北斗七星や、うしかい座の一等星「アークトゥールス」、おとめ座の一等星「スピカ」
が観察できました。翌日にふたご座流星群が極大を迎えることもあり、
流れ星を見ることのできたラッキーな人もいました。
布団の片付け、清掃活動を頑張った後は、
朝の集いで元気にラジオ体操を行いました。
コロナ禍で、ソーシャルディスタンスを守りつつ食べる朝食は、
お友達とお話しを思いっきり楽しめない残念さがありますが、
身を守るため仕方がないことですね・・・
朝食後は、昨日実際にみてきた「ししどて」について、
所長ジミーと学芸員の杉本先生のお話を聞いて、理解を深めました。
そして、いよいよ今回のメインである、お餅つき!
「よいしょ!よいしょ!」の掛け声に合わせて、全員体験しました。
小学生には、ちょっと杵は重くて・・臼の中のお餅じゃないところをついで
しまう場面も(笑)
所員のあ~ちゃん指導のもと、鏡餅を乗せる三方も作りました。
つきたてのおもちは、各自手で丸めて、鏡餅をつくりました。
コロナ禍ということもあり、今回みんなのついたお餅は、
食べずに、鏡餅とします。お家で飾るようお土産としました。
防腐剤は入っていないので、飾っていると本来の自然の様子が観察できると思います(笑)
ミニ鏡餅なので、本来「だいだい」を置くところに、キンカンを飾ってみました。
お昼は、お雑煮をいただきました。
具だくさんのおいしいお雑煮でした。
最後は、ビーイングで、ししどて学級のふりかえりを行いました。
班で全2回のししどて学級での自分達の行動について、
最初に話し合った班の目標が達成できたか、
どの班も熱心に話し合っていました。
今年度は、考えもしなかった状況で、例年のような活動はできませんでしたが、
色々な対策を考えて、なんとか開催できました。
色々な方々の支援、ご協力によって無事開催できたことは、
心から皆様に感謝いたします。
新型コロナウィルスもある意味、自然の営みによって生まれたものです。
寄り添う(?)しかないのかもしれません・・・
回数は少なかったですが、盛りだくさんの、全2回のししどて学級だったような気がします。
手に取るように見えた子どもたちの成長にこころ温まるばかりです。
また、会おう!!
<<担当:狩野(ナナ)>>