「春の家族自然のつどい」開催しました!

昨年4月に新型コロナ感染症拡大防止のため、中止となってしまった、

「春の家族自然のつどい」を、コロナ対策を万全な体制で配慮し、

リベンジ編 ~早春の丸火を楽しもう(味わおう)~と題して、開催しました。

 

例年ですと、「富士自然観察の会」の方々のご指導のもと、参加者がそれぞれ食べられる野草を

ハイキングしながら採取し、炊飯棟のかまどで取ってきた野草をその場で天ぷらにし、

いただく企画ですが、

今回は、食べられる野草を採取した後は、少年自然の家食堂スタッフに天ぷらにしてもらい、

炊飯活動の代わりに、火起こし選手権を行う企画としました。

 

参加者は、4つのコースに分かれ、富士自然観察の会4名の先生から

ご指導を受けながら、早春の丸火の森の中をハイキングしました。

食べられる野草を探すだけでなく、自然観察や、自然遊びも楽しみました。

 

自然ハイキングで採取してきた野草を、観察会の先生方に点検してもらい、

洗って食堂で天ぷらにしてもらう下準備をしました。

 

ウィンナーをオオバコの葉でくるみ、つまようじでとめて、

オオバコ巻き天ぷらの準備もしました。皆、上手に完成していました。

 

例年ですと、自分達で火起こしして、取ってきた野草を天ぷら揚げるのですが、

それができないのは残念ということで、火起こしだけは体験してもらおうと、

火起こし選手権を企画しました。

はじめに、所員のこばさんによる、火について・薪の組み方・マッチの使い方などの話しと

ルール説明を聞いて、家族ごとに分かれ、

どのグループが、より早くかまどに設置した麻紐を焼き切ることができるかを競いました。

着火剤は新聞紙を使わず、自然にあるものを自由に選択し、利用してみようと、

杉の葉・わら・みかんの皮(乾燥済み)・木くずなどを準備しておきました。

 

参加者はみなそれぞれ思い思いの着火剤を選択し、薪を組み、真剣です。

マッチを使うのも初めての子もいましたが、

みんな上手に火を起こすことができました。

すごく盛り上がり、とても楽しい企画となりました!

 

その後、食堂へ移動し、食堂スタッフに揚げてもらった野草の天ぷらをおいしくいただきました。

筍の炊き込みご飯と、三つ葉のお吸い物もあります。

 

ノビルを茹でて、塩昆布で和えるだけの簡単な、和え物の試食もあります。

自然観察の会の山田先生が、簡単で美味しいよと紹介して下さり、

事前にノビルを採取して届けて下さったので、

食堂スタッフがおいしく調理してくれました。ぜひ、試してみましょう!

 

いつもは4月開催ですが、3月ということもあり、野草の発育が心配だったので、

あらかじめ、富士自然観察の会の方々が、富士市の各所で採取して下さった

食べられる野草を届けて下さり、それらも天ぷらにしてもらい、

「野草バイキング」も準備しました。

 

食堂に入る時は手洗い消毒の励行、バイキングは密集しないように取りに行けるのは

各家族一人づつ、必ず食品用使い捨て手袋をはめるとか、

マスクを外していいのは食べるときだけなど、口うるさい色々なルールに

皆さん、快くご協力してくださいました。

 

最後に、参加者からの感想と、自然観察の会会長様から講評をいただきました。

参加者からは、「食べられる野草を知ることができて良かった。」

「火起こしが楽しかった。」「天ぷらがおいしい!」などの感想をいただきました。

自然観察の会の会長さんからは、少年自然の家の恒例行事で、歴史も古く、

ご自分のお嬢様が子どものころ参加した暖かい思い出話もしてくださり、

会場が暖かい雰囲気に包まれました。

 

雨予報だったのに、とってもいいお天気に恵まれ、

早春の丸火を、十分楽しめた一日となりました。

 

<<担当:狩野(ナナ)>>