5月26日(水)、今年度一番の「天体ショー」と言っても過言ではない、
「皆既月食を観望する会」を開催しました。
日本では3年4カ月ぶりとなる皆既月食。
今回は、月が地球に最も近づくスーパームーンと重なり、期待は膨らみます!
毎回大人気の「星座観察会」。申込み受付開始日で即定員に達する応募がある為、
今年度は、雨天曇天では中止とする観察会を「観望会」と名をあらため、抽選を行いました。
(注:雨天曇天でも開催する会は「観察会」のままです)
見事当選した参加者さん達は、19時に集合し、屋上にて観望会の始まりです。
丸火の屋上からは、愛鷹山系から登ってくる月を観察します。
ちょうど、部分月食がはじまりながら昇ってくる月を観望する予定でした・・・
ところが、空には厚い雲が・・・
仕方がないので、月観望用に準備した双眼鏡や望遠鏡で、
富士の夜景を楽しみました(笑)。
今回、月が雲に隠れてしまった時のために、ネット配信されている各地の
月食の様子をプロジェクターで上映することも試みました。
ところが、日本全国 曇り・・・
参加者一体となって、何とか観察できている各地の情報をスマホで集めて、
薄雲の中の月を映し出しました。秋田!仙台!と情報が飛び交いました(笑)
月食は、月が地球の影に入る事で起こる現象で、
いつも見ている、太陽の光を反射して光っている部分を見ている月の満ち欠けとは、
見え方が違います。
壮大な宇宙の神秘を感じ取ってもらうはずでしたが、
自然は人間の思うようにはいかないという壮大さを感じ取ってくれたようです。
月が見えなくても、最後まで残って下さった参加者さん達には、
月食についてのお話をプロジェクターを使ってお話させて頂きました。
月が地球の影の中にすっぽり入った時(皆既月食)、地球の大気を通過した
太陽光の中の赤い光だけが月を照らして、左写真のような赤い月が見られます。
この写真は、2018年1月31日の皆既月食の時に撮影した様子です。
観察会終了後、片付けをしている時、うっすらと月あかりが見えてきました!(右の写真)
皆既月食が終わり、だんだんと月がまん丸に近づき満ちている様子が、
薄雲のむこうに見えました!!
11月19日にも「ほぼ皆既月食」の部分月食が起こります。高度が低い事と、
時間が今回より早いことで、丸火では観察が厳しいですが、
ぜひ、地平線が見えるような場所で、観察するといいと思います。
ちなみに、スーパームーンの皆既月食は次回は、2033年10月だそうです。
<<担当:狩野(ナナ)>>