1年6か月ぶりの皆既月食観察会

待ってました!皆既月食観察会!!

前回開催した2021年5月から1年6か月ぶりです。

次回日本で見られる皆既月食は、2025年9月8日午前3時前後の未明、3年後でしかも真夜中。

さらに、今回は月食中に天王星食も起こるという、とっても貴重な観察会の日でした。

(皆既月食中に惑星食が起こるのは珍しく、前回は442年前の1,580年、

次回は322年後の2,344年だそうです。)

 

 

太陽、地球、月が一直線に並んだ時に、地球の影の中に月が入り込むことで起こる月食。

今回の月食の起こる予想時刻は、

部分食(月が地球の影に入り込む)の始まりは18時9分。

皆既食(月がすっぽり影の中)は19時17分から20時42分。

天王星が月に隠れる天王星食は20時37分から21時20分の間。

太陽の光が地球の大気を通る時、波長の短い青い光は散乱しますが、

赤い光は回り込んで月を照らすので、皆既月食中の月は、赤銅色(赤黒い)に見えます。

というわけで、19時~20時開催予定の「丸火☆星座観望会」では、

皆既月食の様子を観察する予定でした。 

 

ところが、観察会開始時刻に近づくにつれて、

丸火上空には、雲が!!

標高500メートルの丸火は水蒸気がたまりやすいようで、いつもどんよりしているので、

予想はしていましたが、またか・・・

 

それでも、時折顔を出してくれる月を観察しました。月食なのか雲に隠れているのか、

微妙ではありましたが、それもまた自然を肌で感じられ、良い体験です!

ネットで配信されている各地での月食の様子を、屋上の壁にプロジェクターで映して、

臨場感も味わってもらいました。

 

今回も、ボランティアスタッフさん達のお力をお借りして、

望遠鏡で土星や木星を観察したり、双眼鏡で部分月食を観察することができました。

皆既月食中の赤銅色の月も雲の合間から観察することができて、

怪しげな赤い色の月に歓声が上がっていました!

 

雲は多かったですが、参加者の願い(「お月様顔を出して!」)が一つになって

連帯感が沸き、皆で楽しんだ素敵な時間となりました。

 

平日の、夜に集まってくれた皆さん、本当にありがとうございました。

とても楽しい星空観望会でした!!

 

<<担当:狩野(ナナ)>>