今年度最後の、「ちびっこ森の探検隊」開催しました。
もうすぐ、新一年生と年長さんになるお友達と、3日間春の丸火を探検しました!
冬とは随分と森の様子が変化しています。
植物の芽吹き、虫や動物たちの目覚めなど、色々な気づきがあった回となりました。
2日目は雨でした。もうすぐ入学式や進級を控えているので、
風邪などひかぬよう、室内活動が中心となりました。
それでも、短時間でしたが雨合羽を着て、雨の中を移動したり焚火をしたりと、
自然との関りは大切にしました。
ちびっこ森の探検隊は、まず初めに、その日集まったお友達との顔合わせを行って、
一日をどう過ごすかの作戦タイムから始まります。
夏編や冬編で仲良くなったお友達との再会もあったりと、
和気あいあいと始まりました。
1日目は、主にグリーン広場での秘密基地づくりや、森の中の探検が繰り広げられました。
秘密基地づくりに使う倒木などを、森の中に探しに行くと、
そこにはなんだか別世界が広がっていて、探検が始まりました。
倒木に生えているキノコ、クルクルと芽吹き始めたシダ植物の姿、
シカの糞、もみじイチゴのとげ、葉っぱの虫こぶ・・・などなどたくさんの発見が続きました。
キイチゴの実が残っていて、食べられることを教えてあげると、
早速口にして、「おいしい~!」と満面の笑顔(笑)
午後は、ひょうたん池に行きました。
毎年、アズマヒキガエルが卵を産みにくる池です。
あいにくまだ産卵は始まっていませんでしたが、他の生き物がいないか
枝で、調査(?)してみました。
中央広場に移動し、ちびっこ砦や、芝滑り、アリジゴクで遊びました。
多少の揉め事もありましたが、
それも、大事な体験です。大人は極力口を出さず、自己解決を見守りました。




2日目は、午前中は体育館で活動しました。
バトミントン、フラフープ、ボール遊び、長縄遊びなど道具を使った遊びに加え、
自分達で考え生み出した「ダイコン抜き」はなかなか、見ていて面白かったです!
ひろ~い体育館なので、ごろごろしているうちに、一列になって「昔話の大きなカブ」
状態になって、「ダイコン抜きゲーム」に発展していたようです(笑)






午後は、青少年の家に移動して、室内では積み木遊びを行いました。
最初は数名づつ、あるいは一人で黙々と自分なりに積んで遊んでいましたが、
いつの間にか、皆で協力して大きな作品になっていました。
途中何度も倒れ、立て直し、を繰り返した大作が完成しました!
炊飯等では、焚火をしました。
新聞紙を丸めて(丸火ではベレー帽づくりと呼んでいます)、
細い薪を組み、かまどを作ることから行いました。
そして、マッチの擦り方を伝え、挑戦してみたい子はマッチを擦ってみました。
最初はこわごわでしたが、みんな上手に火をつけることができました。
焚火の火を絶やさないように、林の中にたきぎを探しに行きました。
「いいのがあった!」「それじゃあ太すぎるよ!」などと
お互いに意見を交わしながら、
湿っているけど、燃えやすい枝を選んで拾ってきていました。
長いものは、お友達と協力して小さくしたり、
自分たちで色々思考錯誤している様子は、微笑ましかったです。
3日目は、霧の中での探検からスタートしました。
目的地は、ひょうたん池です。
道中、
雨上がりだったので蜘蛛の巣に水滴がついていて、幻想的に輝いているのを発見したり、
道に落ちている山芋の翼下を投げてクルクルするのを楽しみながら進みました。
枯れ枝についているぷにゅぷにゅキノコを発見すると、
キノコに詳しい子がいて、「あみがさたけ」と皆に教えてくれました。
それは毒をもっているから素手ではさわってはいけないと、
葉っぱで巻いてとっていました。それが餃子みたいで、
餃子づくりが始まりました(笑)
小さな池には、カエルがいて卵も産んでありました。
ヤマアカガエルの卵なので、長いゼリー状のひものようになっているので、
最初に発見した子は「蛇だ!」と言っていました。
皆興味深々、オタマジャクシを両手ですくってみたり、
カエルをさわってみたり、初めて経験した子もいました。
なんだかすごいにおいがしてきて、それは「ヒサカキ」の花だったのですが、
その強烈な匂いを嗅いでから、植物に詳しい子が、
色々な種類の葉をもんで皆に「これいいにおいだよ!」と次々と
匂いのある葉を見つけていました。
各々、感じ方は違って、自分の好きな匂いの植物を見つけていました。
ヒノキや杉の実もたくさん落ちていて、それを拾って爆弾ごっこもはじまりました。
そうこうしているうちに、ひょうたん池付近まできました。
すると、なにやらカエルの合唱が!!
騒ぐと鳴きやんでしまうので、抜き足差し足で池に近づきました。
なんと、アズマヒキガエルの産卵日和だったようで、
おびただしい数のカエルが集結していました。
一匹の雌に群がる数匹の雄や、交尾中のカエルなど、驚くべく光景にくぎ付けです!
野鳥などに食べれたのか、カエルの死体も転がっていて、
自然のすごさを感じ取っていました!
グリーン広場まで移動し、お弁当を食べた後は、
木登り、メタセコイアの実集め、帽子屋さんごっこ、おままごとなど
各々好きな遊びをして過ごしました。
3日目になると、連続参加しているお友達はすっかりお互いを意識できるようになり、
最初はスタッフから離れられなかった子も、
お友達同士で遊べるようになってきました。
相変わらず、多少の揉め事もありましたが、お互い折り合いをつけて
行動できるようにもなってきました。
ちびっこ探検隊では、最後に心を落ち着かせるために、
絵本の読み聞かせを行います。
夏、冬は静かに聞けない子もいましたが、今回は皆静かに聞いていました。
やはり、進入進級を控えているこの時期は一年で一番成長を感じる時期でもあります。
最後に一日のふりかえりを行い、この活動が皆の心に残るよう、
体験が生かせるよう落とし込みます。
今回は、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚と五感をフルに使った、
身体全身で自然を体験した、一年の集大成の回となりました。
新しい環境に巣立っていくみんなの、元気な姿を祈ってます!
<<担当:狩野(ナナ)>>