第3回ししどて学級(10/11~10/13)を開催しました

2025年10月11日(土)〜13日(月・祝)、第3回ししどて学級がスタートしました。このプログラムは少年自然の家で最も長く続く活動で、今年で50回目を迎えます。

今回は小学4〜6年生の児童99名が参加し、2泊3日のキャンプに挑みました。

【1日目】

3回目ともなると班の仲も深まり、1ヵ月ぶりに会う仲間と笑顔で話す姿が見られました。テーマはキャンプ。入所式から雨が降り始めましたが青少年の家で活動開始!

最初のプログラムは、たき火を使った野外調理。所員の説明を受けながら薪を組み、マッチで火をつけます。雨の湿気で苦戦しつつも、協力して火を育てていく姿が印象的でした。飯盒で炊いたご飯と、昼の牛すき丼・夜の親子丼。「おいしい!」と喜ぶ声に、達成感があふれていました。

夜は雨の中でテント泊に挑戦。昼間の間に班で力を合わせて設営し、無事に完成。

「自然の家よりぐっすり眠れた」と話す子もいました。

空いた時間には、翌日のキャンプファイヤーで披露する出し物(スタンツ)の準備も進行。ダンスやクイズなど、班ごと準備を進めていきました。笑顔と真剣な表情が入り混じり良い雰囲気でキャンプファイヤーの時間が待ち遠しかったです。

[2日目]

朝のつどいを終え、朝食を食べて体調確認。

夜も雨は降り続いていましたが、多くの子どもたちがしっかり休めた様子です。

この最初の活動はスプーン作り。持ち手には木、先端のヘッドを差し込んで完成させます。今回使った木は桜で、ナイフで軽く削るとつやが出ます。

ナイフの安全な使い方をレクチャーしたあと、いよいよ作業開始。みんな真剣な表情です。およそ40分ほどでそれぞれのスプーンが完成しました。

同じ桜の枝でも形や太さも異なり、どれも個性ある作品です。できあがったスプーンをお昼のカレーで使う子もいれば、「まだ使いたくない」と大切そうに持ち帰る子も。

自分の手で作り上げた木のぬくもりが、特別な思い出になると嬉しいですね。

午後はキャンプファイヤーのスタンツに向けた最終調整。練習を重ねて仕上げる班もあれば、森を探検したり自然あそびでリラックスしたりと、それぞれに充実した時間を過ごしました。

夕食のとん汁もたき火で調理し、いよいよ夜のキャンプファイヤーへ。

火の神さまや女神、火の子たちが登場し、ファイヤー台に火が灯ります。

炎が勢いよく燃え上がり、各班のスタンツ披露がスタート。かっこいいダンスを披露した班、クイズで盛り上げた班、かわいらしい演技で笑顔を届けた班。12班すべてのスタンツが個性にあふれ、見ているみんなを楽しませてくれました。講師の先生たちからの出し物もあり、子どもたちの笑顔は最高潮。すべての発表が終わるころには、炎は静かに揺れながら夜を照らしていました。この夜の光景が心に残れば嬉しい限りです。

入浴をすませ、ぐっすり就寝。

天気の心配もありましたが、予報を覆して予定どおりの活動をすべて行うことができました。

[3日目]

キャンプ最終日。3日間の中でいちばん天気に恵まれました。

朝食はカートンドッグ。牛乳パックを使って焼く簡単調理で、できたてのホットドッグを頬ばる子どもたちの笑顔があふれます。「おいしい!」と元気な1日のスタートになりました。しっかり腹ごしらえをしたら、片付けの時間。

キャンプ中に使ったテントや道具、青少年の家の周辺を班ごとに分担して掃除します。

2日間寝泊まりしたテントも丁寧に拭き上げ、次に使う人が気持ちよく過ごせるようにと、たたみ方を確認しながら協力して片付け完了。疲れた様子もありましたが、最後まで笑顔で過ごす姿に成長を感じました。

キャンプのように自然の中で生活をつくる体験は、日常ではなかなかできません。

この3日間が、自然とともに生きる楽しさを知るきっかけになってくれたらうれしく思います。

ししどて学級は残すところあと2回。

次回はオリエンテーリング三昧の2日間です。また元気に会えるのを楽しみにしています。

<<担当:えびちゃん>>