
7月から始まったししどて学級もいよいよ最終回!今回も体験づくし、思い出たくさんの2日間となりました。
■1日目
まず最初の活動は丸火自然公園内での森林学習です。富士市林政課と森林組合の方々の指導のもと、公園内の間伐作業に挑戦しました。
まず、富士市林政課の秋山さんから人工林と天然林の違い、そして間伐の必要性についてのお話がありました。木を伐ることは必ずしも悪いことではなく、人が植えた木には適切な手入れが必要であることを知り、その一端を子どもたちが担う意識を高めました。
森林組合の方からは、道具の説明やチェーンソーの実演を見せてもらい、いよいよヒノキを倒します。森林組合の方が切れ込みを入れ、子どもたちはロープを使って綱引きのように力を合わせて引っ張ります。木が倒れる瞬間は緊張が走りましたが、すぐに達成感に満ちた表情になっていました。木くずの香りをかいだり、森に差し込む光を感じたりと、印象に残る体験になりました。
また、子どもたちに大人気の芝すべりも行いました。段ボールの上に座って傾斜を一気に滑り降りる体験に、笑顔が止まりません。自然の遊びの楽しさを実感できました。






昼食は青少年の家で、あたたかい豚汁と混ぜご飯をいただきました。
その後は、原始的な火おこし体験に挑戦しました。班の仲間と協力しながら、木の摩擦で火種を作り、麻ひもに火をつけられたら成功です。煙は出ても火種にならなかったりと簡単ではなく、成功した班はありませんでしたが、火のありがたみを知る良い機会となりました。その合間には「将来の夢カード」を書き、思い思いの夢を食堂のクリスマスツリーに飾りました。





昨年度の間伐体験で切り出した丸太を輪切りにした素材を使い、ストラップを作りました。割った破片をヤスリで削る簡単な工程ですが、黙々と集中して作業する姿が印象的でした。今回の午前中に切り倒したヒノキも来年のししどて学級のストラップに使用されます。
そして、今回は予定にはありませんでしたが、レクリエーション係からのサプライズとして枕投げ大会を開催!トーナメント形式で行われ、予想外の動きをする枕に翻弄されながらも、子どもたちは全力で楽しんでいました。






ししどて学級最後の夕食はクリスマス仕様。ジュースが用意され、サンタとトナカイに扮した職員からのマドレーヌのプレゼント、講師による歌のプレゼントもありました。
夕食の後は、星座の話や劇を楽しんだあとは、屋上で天体観測です。
望遠鏡で土星を眺め、富士市の夜景もばっちり。雲がほとんどなく、月明かりの下での観察は格別でした。
入浴と班長会議を終え、1日目が終了しました。



■ 2日目
希望者は朝5時半から再び天体観測へ。望遠鏡で眺めた月のクレーターもばっちり見られました。
その後、1年間の感謝を込めて少年自然の家を掃除しました。
朝食後は和飾りと竹箸づくりです。ナイフの使い方を学びながら竹を削り、箸の形を整えていきます。危険もありますが、便利な道具を安全に扱う経験となりました。和飾りは3人1組で協力して作成。苦戦する班もありましたが、全員が完成させることができました。ぜひご家庭に飾ってください。
1年間のししどて学級を振り返り、感想文に思いを綴りました。このメンバーで活動するのは今回が最後です。班の仲間と会話して、昼食を食べた後は閉校式へ。
所長・ウォーリーから修了証が授与され、講師の先生方から一人ひとりにメッセージが送られました。記念すべき第50回となるししどて学級も無事に終了しました。









ししどて学級は来年度も開催予定です。今年参加した4・5年生も応募できますので、またご応募ください。そして6年生のみなさんは、これでししどて学級を本当に卒業です。小学校のみどりの学校も含め、少年自然の家を利用してくれてありがとうございました。少年自然の家は、富士市の子どもたちが育つきっかけとなる施設です。ぜひまた遊びに来てくれたら嬉しいです。
実は、ししどて学級の卒業生を対象にした中学生・高校生向けのししどて学級も開催しています。ホームページで随時案内していきますので、ぜひチェックしてみてください。
本当にありがとうございました。
<<担当:寒河江(えびちゃん)>>

