令和7年度ししどて学級の第1回を開催しました。

2025年7月5日(土)〜6日(日)今年度の「ししどて学級」がスタートしました。
今年で50回目を迎えるこのプログラムは、少年自然の家で最も歴史のある取り組みです。
今回は小学4年生から6年生までの児童99名が参加し、1泊2日の活動に取り組みました。
【1日目】
開講式では、これから全5回をともに過ごす講師や所員が自己紹介を行いました。
子どもたちの表情には、緊張と期待が入り混じった様子が見られました。今後どのように関わり合っていくのか楽しみです。

続いて、チームワークを高めるゲームに挑戦。
最初はぎこちない様子もありましたが、声をかけ合ううちに少しずつ笑顔が広がっていきました。初対面の仲間とも、活動を通して自然と距離が縮まっていくのを感じます。

その後は、年間を通して取り組む、班の係決め。
各係の役割について説明を受けたあと、班ごとに相談しながら、それぞれの係を決定しました。


1日目の昼食はカレーライスです。
暑さもありましたが、どの子も食欲はしっかり。元気いっぱいに食べてくれました。



午後は、班ごとに活動の「目当て」を立てる時間。
「年下の子を置いていかない」「時間を意識して行動する」など、前向きな意見が自然に出てきたのが印象的でした。


外に出て、富士自然観察の会の皆さんとともに、丸火自然公園の自然にふれる時間です。
アオキの葉で手紙を書いたり、サンショウの葉の香りをかいだり、カエデの葉の形をじっくり観察したりと、五感を使って自然の魅力を感じることができました。
先生方からは、身近な自然を楽しみながら観察する方法についても教えていただきました。



夕食前の時間には、毎年恒例の避難訓練を実施しました。
大雨や洪水などが頻発する昨今、防災の意識を高めておくことの大切さを、子どもたち自身が感じ取っていたように思います。「もしものとき」に備える力も、こうした体験の中で少しずつ育まれていくと思います。



1日をしめくくる「夕べのつどい」では、今日の活動を振り返りながら、気持ちを整えました。



夕食のあとは、自然の家所員による「丸火レクチャー」の時間です。
丸火自然公園に生息する哺乳類や昆虫、植物についての知識、“ししどて学級”の名前の由来など、所員がそれぞれの得意分野を活かして紹介しました。
子どもたちは、興味深そうに耳を傾けながら話を聞いてくれていました。

その後は入浴、班会議をして就寝です。
翌日の活動内容を確認し合いながら、班としてのまとまりも少しずつ生まれてきたように感じられました。
こうして、盛りだくさんの1日目を無事に終えることができました。
【2日目】
2日目は、清掃活動から始まります。
自分たちが使った場所を班ごとに分担し、丁寧に掃除しました。「自分たちの場所は自分たちできれいにする」という意識を高めました。
清掃後は、「朝のつどい」と朝食。
前日の疲れも見せず、しっかりと食事をとる姿に、子どもたちの元気さが感じられました。




2日目は「アドベンチャーオリエンテーリング」がメインの活動です。地図を手がかりに、自然公園内に点在するチェックポイントを巡っていきます。
ししどて学級の第4回では本格的なオリエンテーリングが予定されているため、今回はその導入として実施されました。

班ができてからまだ1日も経っていない中、班長を中心に声をかけ合いながら、丸火自然公園に設置されたチェックポイントを探して歩きます。
途中では、所員によるミニゲームにも挑戦。どの班もにこやかな表情で取り組み、楽しみながら活動を進めていました。


すべての班が、無事に時間通り少年自然の家に帰着。最後まで集中して取り組んだ姿はとても印象的でした。
昼食後は、1日目に立てた目当てのふりかえり。
できたこと、できなかったことを班で共有し、次回に向けた新たな目標も話し合います。
それぞれが自分なりに振り返り、前向きな気持ちで次を見据える時間となりました。

退所式では、少し名残惜しさを感じながらも、第2回への期待を胸に、笑顔で少年自然の家をあとにしました。また次回、元気な姿で再会できるのを楽しみにしています。
次回のししどて学級は9月13日(土)~14日(日)「富士山学習と宝永火口トレッキング」です。
9月もまだまだ暑さが厳しいことが予想されます。ししどて学級生のみなさんは、体調を整え、元気でまた丸火へ来てくださいね。
<<担当:寒河江(えびちゃん)>>